このご時世、何が起こるかわからない世の中になってきましたね。
様々な不安要素があるこの現代において
どうすればこんな時代に、少しでも安心して生きていけるでしょうか。
それにはリスクマネジメントが大切だと思います。
企業などの経営手法において使われるリスクマネジメントという言葉ですが
個人においても同様にリスクマネジメントの必要性を感じています。
個人でリスクマネジメントが必要な理由と、その方法について考えていきましょう。
個人でも重要!リスクマネジメント!
リスクとは
リスクマネジメントを考える前に、まずはリスクの定義を確認しておきましょう。
リスクの定義に関してはかかわる分野によってとらえ方が変わってきます。
悪い結果だけでなく、良い結果が出る事柄に対してもリスクとしてとらえる分野もありますが
ここでは、良い結果に対するものは含まず
一般的な解釈である「危険性」や「損失」「不確実なもの」という解釈で進めたいと思います。
個人に起こりうるリスク
個人で起こりうるリスクにはどのようなものがあるでしょうか。
思いつく限りですがずらっと挙げてみました。
事故、病気、災害、家庭内トラブル、ご近所トラブル、火災、犯罪
技術革新による業界消失、SNSでの炎上などなど・・・
いつ降りかかるかわかりませんが、生きていれば降りかかる可能性があるもの。
また降りかかった際に人生において大きな障害となりそうなものが考えられます。
例えば、事故ですが「交通事故」もあれば「業務上の事故」などもあります。
交通事故で考えてみると事故の大小はあれ、事故が発生してしまったら身体的にも
金銭的にも問題となる可能性が高くなります。
例えば車を運転中、大きな事故を起こしてしまった場合について考えてみましょう。
自身の車は廃車、相手方の車も廃車。けがも負わせてしまい補償しなければならないが
自身もけがで入院し仕事ができない状況に。
全くリスクに対して備えをしていなければ、このような状況に陥った時にどうしようもなくなってしまいますね。
日々生きていると様々なリスクが降りかかってくる可能性があります。
そこでリスクマネジメントが必要となります。
様々なリスクの起こりうる現代、起こりうるリスクに対しての備えは欠かせないと思います。
企業では意思決定の際などに当然のように用いられていますが、個人でもそのような考えのもと
様々な決定をしていったほうが良いと思っています。
リスクマネジメントと危機管理
リスクマネジメントといわれてもよくわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが
皆さんも自然とリスクマネジメントを行っていると思います。
先ほどの交通事故の例で考えると相手方の補償などに充てるために任意の自動車保険に入ったり
会社勤めの方であれば休業期間中に傷病手当を受け取れるように社会保険などに加入したりしています。
(会社や給与によっては強制加入ではありますが)
何かが起きた時に生活が破綻しないように皆さん行っていますよね。
リスクマネジメントとはこのように想定されるリスクに対して
損失や悪い影響を最小限にとどめるよう管理することです。
起こるかはわからないが、起こった時に被害をおさえるように事前に対応することです。
よく危機管理と混同されますが、危機管理は実際に起こってしまった事象に対する対応のことですので、その性質は異なります。
リスクマネジメントの手順
では、どのようにリスクマネジメントを行っていくのでしょうか。
リスクマネジメントの手順は以下の通りです。
1.リスクを見つける
2.リスクを分析する
3.リスクの評価をする
4.リスクへの対策を実行する
1.でまず想定できる限りのリスクを挙げていきます。
発生の頻度や可能性にかかわらず様々な視点から想定できるものは一つ残らず洗い出していきましょう。
2.では1.で出てきたリスクに対しての分析を行っていきます。
どのくらいの確率で起こりうるのか。起こった場合の影響度の大きさも考慮し、個々のリスクの重大性を分析します。
3.で分析をもとにリスクの重大性を評価していきます。重大性の大きさなどから対応の優先度などを決めていきます。
4.では決まった優先順位に沿って、個々のリスクへの対策を検討し実行していきます。
リスクへの対策にもいくつかの方法があります。
1.リスクの低減
2.リスクの回避
3.リスクの許容
4.リスクの移転
先ほどの交通事故の例で説明していきます。
1.リスクの低減に関しては起こりうるリスクに早期に対応し、影響を抑えていくことです。
交通事故の例の場合、スピードを抑えて走る。
エアバックや自動ブレーキなど安全性能の高い車に乗る、などがあります。
2.リスクの回避に関しては交通事故の場合、公共交通機関を利用し
車を運転する機会を減らす。などがありますね。
3.リスクの許容に関しては、リスクの発生確率などを考慮し
あえて対策を取らず許容するということです。
交通量のごく少ない田舎の林道などを車で通勤している場合
他者の車と事故を起こす確率は低いため、具体的な対策をしないということです。
4.リスクの移転は、他者にその対応や責任を移転、転嫁してしまうということです。
交通事故の例でいうと、自動車保険などがそれです。
実際に事故が発生した際に、補償などを任せてしまうことができます。
リスクの根本を取り除くことはできませんし、対価は必要となりますが
発生の可能性は低いものの、影響が大きいものなどに対しては有効です。
以上のように、リスクマネジメントをして対応をしていくことで
リスクが発生した際の影響を小さくしていくことができます。
まとめ
最初にも挙げた通り、生きていくうえで様々なリスクが降りかかってきます。
日本では地震のリスクは常にありますし
異常気象による台風や豪雨による甚大な被害が出ることも珍しくなくなってきました。
また技術革新により時代の変化も早く、取り残されると業界消失などによる
企業倒産のリスクやリストラのリスクもあります。
さらには、感染症や犯罪、SNSでの炎上など数えきれないリスクの中で私たちは生きています。
リスクマネジメントとは想像することだと思います。
未来を想像し選択肢を増やしていくこともリスクマネジメントであると思います。
絶対の正解がないのがリスクマネジメントですが、より良い未来のため
そして賢く生き抜いていくためにも、個人でのリスクマネジメントを進めていきましょう。
コメント