過去の後悔や、これから先の不安や悩み、迷いなど様々なマイナスな感情を抱きながら私たちは生きています。
これらに押しつぶされそうになる夜もあるのではないでしょうか。
将来の不安、健康の不安、お金の不安、過去の選択の後悔、もっとほかに道はないのだろうか・・・
誰もが多くの迷いや悩みを抱えていますが、少しでもそれらを軽くする方法はないのでしょうか。
そのヒントは「今」を生きる。「今」にフォーカスする。
ということにあるようです。
今を生きるということ
今を生きるとはどういうことなのでしょうか。
それは過去や未来に囚われず、「今」目の前に集中をするということです。
人によっては簡単にやってのけることですが、悩みや迷いが多い人はこれが実に難しいのではないでしょうか。
リスクを考え、過去の経験から最適解を見出そうとする。これ自体は悪いことではありませんし、これができる才能がある人もいると思います。
しかし、その過程で迷い、悩んでなかなか次の一歩が踏み出せないのであればそれはマイナスに働いているかもしれません。
転職をしようとして何かスキルを身に付けなければと焦っている。英語力は必要だろうと英会話に通っては、次はプログラマーが不足すると聞けばプログラミングスクールに通う。YouTubeがいよいよ来てると思えばユーチューバーを目指すためにマックブックを買う。
これは行動しているからまだいいものの、その過程で動き出す前に次ばかり見てしまい、何もかもが中途半端になってしまう人も多いのではないでしょうか。
迷った挙句、その都度最適を求めて迷子になってはいないでしょうか。
これでは何も身に付かない可能性が高く、時間とお金ばかりがかかってしまいます。
自分の経験やスキルがこの先どう生きてくるかはわかりません。
明らかに将来性の無くなるものもありますが、ひょんなことから時代の最先端になることもあり得ます。10年近く前にYouTubeを趣味でやっていたユーチューバーの一部の人は今や人気のトップユーチューバーだったりします。
スティーブ・ジョブズのスピーチの中にもありますが、あらかじめ将来を考えて役立つことをやってそれらが点と点で繋がるようにすることはとても困難です。
あとで振り返って点と点の繋がりがあることに気が付くのです。
スティーブ・ジョブズは大学で字を美しく見せる手法である「カリグラフィー」に興味を持ち学びます。
その時は何かの役に立つと思って学んではいなくて、単純に興味から学んでいたそうです。
10年後マッキントッシュを設計するときにその点と点は繋がり、美しいフォントを持ったコンピューターの誕生につながりました。
未来を恐れない、未来に迷わない
先ほどの話と同様ですが、未来はだれにもわかりません。
100%成功することもなければ、100%失敗することもありません。
あとになって点が繋がっていたことに気づくことも多いのではないでしょうか。
10年前に誰もがスマホで情報を発信できる時代を想像できたでしょうか。
完全オンラインで会議をしたり、スマホで物が買えるのが当たり前になると予想したでしょうか。
失敗したらどうしよう、うまくいかなかったらどうしよう。その気持ちはとてもよくわかります。
でも、その目の前の物事の結果はやってみないと分からないということです。
来るはずもない、起こるはずもない未来におびえるよりも今やるべきことをやりましょう。
いずれにしても保証はないのですから。
過去に囚われない、縛られない
未来と同様、過去に囚われて苦しんでいる人も多いでしょう。
あの時ああしていたらよかった。もっとこういう環境だったらよかった。
でも過去に起こった事実は変えることができません。
変えることの無い出来事を変えようとしても時間と労力を無駄に使ってしまいます。
まずは過去は過去として受け入れましょう。
「十年一昔」と言っていましたが、今はもはや1~2年でも物事や常識はガラッと変わってしまいます。
いつまでも過去に囚われていては、新たな時代に一歩踏み出すことはできません。
ただ、過去の事実は変えることができませんが、過去の意味は変えることができます。
それは考え方、とらえ方一つです。
先ほどのスティーブ・ジョブズの話ですが、彼がカリグラフィーの講義を受けたのは実は大学退学後でした。
お金ばかりかかり、両親に経済的な負担をかける大学の授業を受けることに意味を見出せなかったジョブズは大学を退学。
その後、必修の講義を受ける必要の無くなった彼は、本当に興味のある講義に潜り込みました。
そこでカリグラフィーと出会ったのです。
大学退学という、一見すればマイナスな出来事も、それによってマッキントッシュの開発につながったわけですね。
後に「それは最も正しい選択だった」と彼は語っています。
あとになって正解だったと分かるように、今この時点で判断をすることはできません。
過去のその瞬間も同様です。
その過去を正しかったというようにするには今の積み重ねで正解にしていくしかないのです。
偉人や成功した経営者などの自伝的本を見ると、「成功したから言えることだろ!」と思ったりもしますが、それは正解にするように行動してきた人だから言えることなんですね。
今に集中するには
今に集中し、今を生きるためには意識をすることが必要です。
今目の前のことに意識を注ぎ、丁寧に取り組みましょう。
何かをしながら、考え事をしながらではなく目の前の作業に没頭できるくらい意識を注ぎましょう。
どうやったら最善を尽くせるかを意識しましょう。
ここで注意するのは完璧を目指さないことです。
完璧を目指すと途端に難易度が上がってしまい、手が止まってしまいます。
7割の完成度でも今できる最善であればそこを目指してやりましょう。
今に集中するトレーニングをするにはマインドフルネス瞑想がおすすめです。
余計なことを考えずに今に集中する絶好のトレーニングです。
今の瞬間や呼吸に集中をすることでトレーニングになります。
詳しくはこちらの記事で。
さらにはコツコツと小さな成功を積み重ねていくことです。
難しいことや達成しがたいものにはなかなか集中をすることができません。
適度な難易度で、成果を実感できる事柄に意識を向けましょう。
大きな目標に向けて行動する場合は、小さな目標に区切って一つ一つをクリアしていくことに意識を向けましょう。
まとめ
過去や未来に囚われずに、今目の前にあるものに懸命に取り組むことこそが良い未来につながっていくんですね。
どうしても先の不安に怯えたり、過去に囚われたりしてしまいがちです。
特に先の見えない昨今、未来の不安は大きいものがありますがわかりようもないものにおびえても仕方がありません。
今この瞬間の積み重ねが未来につながると信じましょう。
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