思考のバイアスを理解して悩まずに生きる

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心のトレーニング
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生きていく上で様々な悩みが襲ってきます。

悩みが尽きず日々苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。

一方、ふと周りを見ると全く悩みがないように見える人もいます。

同じ出来事が起こっても感じ方や考え方は人それぞれです。

そこには様々な思い込みや思考の癖が関わっています。

様々な要因から発生するその「バイアス」によって悩みになったり、前向きな力に変わったりします。

バイアスとは何か。何に気を付ければいいのかをまとめてみました。

バイアスとは

バイアスとは偏りのことで、ここでは偏向や思考の偏り、思い込みという意味で用います。

日常の中での意思決定などは大なり小なりこのバイアスの影響を受けています。

・物事の判断が難しい状況などで、過去の経験や思考の癖によって判断をすることができる。

・人は一日に多くの判断をするが、その物事を判断する回数をできるだけ減らし、限られたエネルギーをセーブしようというショートカット機能のような役割を果たす。

といった良い面もある一方で、思考の偏りによって判断を誤ってしまったり、思い込みにとらわれてしまったりします。

判断を誤って悩んでしまったり、凝り固まった考えで身動きが取れなくなったりしてバイアスの悪い面に陥ってしまわないためにはどのようにすればいいのでしょうか。

悩みの種になりやすい思考のバイアス

思考のバイアスの悪い面に陥ってしまわないようにするには、どのようなバイアスがあるかを理解しておく必要があります。

そして判断の場面では、何らかのバイアスに影響を受けていないか、ニュートラルに判断できているかを意識する必要があります。

悩みの種になって物事の判断を鈍らせやすいやすい思考のバイアスをいくつかご紹介します。

ネガティブバイアス

人はいい情報よりも悪い情報のほうが印象に残りやすいというバイアスです。

通販サイトのレビューで1000件中、900件が高評価でも100件の悪い評価のほうが印象に残りやすく、影響を受けて買うのを躊躇してしまうことはないでしょうか。

芸能人のニュースを見ても、いいニュースよりもスキャンダルなどの悪いニュースのほうがいつまでもその人の印象につながってしまいがちですね。

もともとは大昔に、危険から身を守るためにネガティブな情報を意識づけるようになったもののようです。

生きることにおいて安全面が高くなった現代、特に日本においてはチャレンジを留まらせたり、二の足を踏ませたりとマイナス面のほうが大きくなっているのではないでしょうか。

確証バイアス

自分の中の仮説や思い描いたものについてリサーチをしたり検証したりするときに、その仮説や思い描いたものを肯定するような情報ばかりを集めてしまったり、反対の情報は見ないようにしてしまうバイアスのことです。

自分がこうだと信じたら全く人の意見を聞かない人もいますよね。

ある意味芯が強く、自分があるのですが、柔軟性や変化への対応が求められる現代では一方的な視点になりがちです。

自分にとって良い情報や自分の意に沿う情報しか集めないためマイナス面に気づきにくくなります。

いざ気づいた時には手遅れになることも。

反対意見にも目を向け耳を傾けること。できる限り漏れなくデータを集めることを心がけることが大切です。

正常性バイアス

悪い情報を過小評価したり、そんなわけないと無視したりしてまだ大丈夫だと判断してしまうバイアスのことです。

何か災害などが起こった時に、避難が求められる状況でも即座に動き出せないのはこのためです。

もう間もなくつぶれそうな会社でも、まだ持つだろう。ここを乗り切ればなんとかなるとつぶれるまで会社にしがみつくような状況もそれにあたるのではないでしょうか。

こちらもそもそもはちょっとした刺激やネガティブな情報に振り回されない防衛のためのものでしたが、逆に危険が差し迫った状況でも動き出せなくなるといったマイナス面も大きいバイアスの一つです。

正常性バイアスに陥らないようにするには、とっさの行動をとれるように常にシミュレーションをして訓練をしておくことが必要です。取り越し苦労だったら儲けものと思えたほうがいいですね。

サンクスコスト

これから不利益が膨らむことがわかっていても過去から行ってきた大きな投資に対して、損をしたくない無駄にしたくないという思いから投資を打ち切れないバイアスのことです。

パチンコで予算をはるかに上回る金額を負けていたとしても、辞めてすぐに誰かに当たりを出されたら嫌だ。

あと数千円で出るかもしれないという思いからさらに負けを積み重ねてしまうことありませんか。

過去にかけた労力やお金に対して、もったいないという気持ちに縛られてしまうことですね。

感情と切り離して冷静な判断を迫られたときに、このバイアスにとらわれていないか検討してみましょう。

生存者バイアス

生き残った人、成功をした人のみが正しいとして判断し、失敗した人や脱落した人の意見や情報などが見えなくなってしまうバイアスのことです。

脱サラをしてフリーランスで数億円稼いだり、FXで人生一発逆転した人の本などが良く売れているのはそのためでしょうか。

多くの失敗した人の上にある成功だということが見えにくくなってしまい、失敗に目がいかない状況なので同じ失敗をしてしまったり、たまたまそうなった再現性のないものを信じてしまったりしがちです。

失敗や、望むようになっていないデータももれなく集めて検証することを心がけましょう。

「説明できない成功はあるけれど、説明できない失敗はない」といったような言葉の通りですね。

不作為バイアス

何かをした結果、悪い結果が出るくらいなら何もせずに出るさらに悪い状況を受け入れたほうが良いとするバイアスのことです。

目の前で痴漢をされている人を目撃してしまったけど、注意したら殴られたり、トラブルになったりしたら嫌だな。

痴漢されている人も周りに知られて嫌な思いをするだろうから言わないほうがいいか、という選択をしてしまうことです。

有名なトロッコ問題なども自己の責任を問われないためには何もしないことが最適だと思ってしまいがちです。

現状維持バイアスなどほかのバイアスも複雑に絡み合っており難しい問題ですが、本当の目的や利益、大切なものは何かを今一度考えることが大切です。

まとめ

思考のバイアスは無駄な思考を避けたり、判断を素早くしたりといういい面もあるのですが、誤った判断をしてしまったり、逆に判断を先送りにしてしまったりとマイナス面も多くあります。

大事なのは思考にはバイアスがかかることがあるということを理解しておくこと。

自分の思考はこういう時にこういうバイアスに陥りやすいということを知っておくことです。

それだけで無駄な悩みを抱えたりすることも減り、冷静な判断や本当にどうするのがいいのかという選択ができるのではないでしょうか。

思い込みにとらわれず、変化に柔軟に対応すること、こうあるべきだ、こうしなければならないんだと決めつけてしまわないことでずいぶんと心が楽になります。

0か100か。白か黒か。それだけではないのがこの世の中の面白いところ。

間違いや失敗も糧にして前向きに進んでいきましょうね。

 

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